スペイン語留学ならキューバでしょ!名門ハバナ大学に1ヶ月3万円で留学した

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約3年前、ぼくはキューバの首都ハバナに位置する名門ハバナ大学に2ヶ月間留学をしました。

ハバナ大学はあのフィデル・カストロ評議会議長が学んだことでも有名。

1728年に設立された。ハバナ大学は、キューバで最も古い大学であるとともに、南北アメリカ大陸で最も早く設立された大学の1つである。 ハバナ大学 – Wikipedia

ちなみに、こうやって”留学”という言葉で表すとなんだかスゴイことのように見えますが、ぼくはハバナ大学にて開講されているスペイン語コースに通っていただけで、どこかの学部で学んでいたわけではありません。

このスペイン語コースで学ぶために必要な条件はお金のみです。お金さえ払えば誰でも受講することが可能です。実際、当時国交断絶していたアメリカ人も数人学んでいましたよ。

そもそもなんでキューバなの?という疑問が湧きますよね。

おそらくスペイン語を学びたい人たちが真っ先に思い浮かぶのはスペインか、もしくは格安留学でよく話題に上がるグアテマラなどだと思います。

ネットにもハバナ大学のスペイン語コースで学んだ方からの情報は数えるくらいしかありません。

キューバに暮らしてみたい!

ハバナ大学で学び始める前に、ぼくは観光で2週間ほどキューバを訪れました。もともと学生時代からキューバという国に強く関心を持っていたので、この国について、キューバ人について、彼らと直接会話をして知りたいという気持ちがありました。

なので、キューバを訪れる前にメキシコ、コロンビアなどで約3ヶ月ほど過ごし、スペイン語も日常会話程度なら話すことができるようになっていました。

その後、キューバを訪れて本当ならばそのまま日本に帰国する予定でしたが、「自分が知りたかったキューバ。たったの2週間で何が分かったんだ?」という想いに駆られまして、数ヶ月この国に暮らしてみることに決めました。

できるだけ長くキューバに滞在するには学生ビザを取得するのが一番手っ取り早いと分かり、費用もかなり安く、他の留学生との交流もあるだろう思い、ハバナ大学スペイン語コースへの留学を決めました。

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ハバナ大学に留学するには?情報は皆無だった

ハバナ大学スペイン語コースの情報をネットで探してみましたが、キューバに旅行する人でさえ希少価値が高いのに、キューバの大学で勉強したことがある日本人なんてほとんどいないわけです。

だから情報はほとんどありませんでした。

そこで、直接ハバナ大学のウェブサイトを確認することにしたのです。

サイトはこちら
→  http://www.uh.cu/node/88

すると、下記のとおりの記載がありました。

  • 毎月第一月曜日にクラス分けテストが行われる(8月のみ大学が休み)
  • レベルは5クラス
  • 授業時間:月〜金 AM9:00〜PM12:30
  • 授業料:100CUC(1週間)、200CUC(2週間)、240CUC(3週間)、300CUC(4週間) *1CUC = 約1$

また、2ヶ月を超えてコースを受講する場合はツーリストカードから学生ビザに切り替える必要があります。なので、長期での滞在を考えている際は下記が必要になります。

  1. パスポート、ツーリストカード
  2. ホテルもしくはカサの滞在証明書
  3. 切手(滞在期間によって異なる)
  4. 証明写真(4枚)

とりあえず毎月はじめの月曜日に大学へ行けばコースに参加することができるということが分かったのでひと安心。ちなみに、ハバナ大学に質問メールを送りましたが予想通り返信は来ませんでした。

なので、ネット情報以外の情報を掴むことはかなり困難かと。

そういうこともあって、今後ぼくのようにハバナ大学で学んでみたいと急に思い立つであろう人たちに向けて書いていたりもします。

歴史あるハバナ大学にて

クラス分けテストの日。

歴史あるハバナ大学の校内に入り歩を進めながら僕はとても高揚していました。

指定された集合場所に行くと、既にたくさんの人たちがいました。老若男女が世界中から集っているといった印象。

下は高校卒業したばかりの人から、上は60歳でリタイアして悠々自適な生活を送っている人まで。それはもう興味深い。

ちなみに毎月第一月曜日のクラス分けテストの日を逃すと、途中からコースに参加することは難しいと思われます。1ヶ月後の第一月曜日を待つ必要があります。

左側でスマホをいじってるのはぼくが一番仲良くなったドイツ人、彼はまだこの時19歳だった

テストは文法や作文などのペーパーテストとスピーキングテストに分けられており、ぼくは中級クラスで学び始めることになりました。

大学を卒業して数年、久々に先生と呼ばれる人のレクチャーを受けるのはとても有意義でした。しかも受け身で聞いているだけではなくしっかりとスピーキングの時間も作ってくれる。みるみるうちにスペイン語のレベルは向上していきました。

世界中から集まってくるキューバマニアの生徒たち

クラスメイトはロシア、スロバキア、スェーデン、フランス、ドイツ、ロシア、中国ともう世界中至るところから集まって来ています。

基本的には初級クラスにはアジア人が多く、中級〜上級クラスには欧米人が多い。どの生徒にも共通していることは、とにかくキューバという国が好き、キューバという国に溢れんばかりの興味がある。

それもそのはず。欧米から訪れる人たちで単純にスペイン語を学びたいなら近くのどう考えてもスペインに行けば良いわけで、大陸を隔てたキューバまで来るということは言語以外の何かを学びに来ているということ。

そういうことだから、みんな限られた時間の中で言語だけでなく色々なことに好奇心のおもむくまま飛び込んで行く。すごく刺激的な人たちで溢れていました。

さすが中南米のインテリ国家

まずは授業についてですが、先ほど述べたとおり非常に国際色豊かなクラスメイトたちと自国についてキューバについて世界について、貧困について未来について、環境についてとありとあらゆることについてたくさん語り合いました。

みんな完璧ではないスペイン語ながらも自分の意見を伝えるために精一杯でした。もちろん僕もその一人です。そして、そんな生徒のために上手いタイミングでヘルプしてくれる先生がいました。

僕らの先生エルネストはそんな空気を察するのがとても上手かった。ちなみにエルネストというだけあって先祖はアルゼンチン出身です。

授業の中で面白いなと思ったのは、やはりトピックが浮かび上がった時にとことん意見をぶつからせるところ。これは以前カナダに留学していた時にも感じたことですが、日本を一歩離れるとディベート力が非常に重要になってくるんだなと。聞いているだけで意見を述べない人は全くもって話になりません。

誰かのふとした一言がいつの間にかクラス中を巻き込んでディベートに発展したりするところに学問の面白さというか考えることの面白さがあります。

例えば授業中にこんなことがありました。

中国人のおじさんが「キューバ人と友達になるのは難しい。なぜなら彼らにとって外国人はお金でしかないからだ」というようなことを言ったわけです。

すると、みんなが一斉に「は!?」と驚嘆の声を上げそしてそのうちの何人かは「あなたの人間性を疑うわ!」くらいの発言を声を張り上げながら言いました。

確かにおじさんの発言はあまりにも安易で幼稚な発言だと思う。過去に9回もキューバ を訪れているおじさんがそんな思いを持っているというのが信じられなかった。

おそらく彼にとっては金目当てではないキューバ人を見つけるのが難しかったのかもしれない。でも、それを一般論であるかの如く論じられるとどうしようもないわけで。

で、そんな軽すぎる発言に対して本気で迫る人のなんと多いことか。このおじさんは結構ちょくちょく問題発言をしていたから「またかい!笑」っていう気持ちもあったのですが、クラスメイトの皆がおじさんを野放しにはしないわけです。意見をぶつからせるわけです。

誰かが「こんなおっさんほっといて早く授業進めよう」とでも言いそうなものですが、誰も言わないんですよね、これが。

そして、休憩時間になるとね、みんな仲良く語り合ったりするわけなんですよね。つい5分前まで今にも喧嘩し始めそうだった人同士がですよ。

そんな光景を何度も見ているうちに、本気で意見をぶつけ合うって何て大切なことなんだろうかと改めて感じざるを得ませんでした。やっぱり言いたいことがあるならガンガン行くべきかなと。全然スペイン語とは関係ないけれどそんなことは感じました。

教科書が人数分用意されていなかったり、部屋も狭くて設備も最低限のものしかなかったり、もちろん先進諸国と比較すればその環境自体は決して良くはありません。

「自分たちは授業料を払っているのだからその分のしっかりとしたサービスを受けるのは当たり前でしょ!」と大声で大学の担当者につっかかっていた生徒がいましたが、キューバという国を勉強する場所として選んでいるという時点で、この国の置かれている状況を理解するべきなんじゃないかなと。そんなことをぼくは思ってしまいました。

話は少し脱線しましたが、そんな環境の中でも、先生という職業についている人は自分自身をプロフェッショナルとして捉えており、本気で教えてくれる人が多かったのでとても満足のいく時間を過ごすことが出来ました。

休憩時間にはみんなでカフェに

ハバナ大学の目の前にあるカフェ。

おしゃれ感のカケラもありませんが、ぼくにとっては毎日のようにいろいろな国の生徒たちと語り合った素晴らしい場所。

ちなみにありえへんくらいに全てが安いです。ヨーグルトやパンなど25円ほど。

パンのクオリティは正直期待しないほうが良いですが、ヨーグルトやコーヒーは独特の風味なのでクセになる人もいるかもしれないです。ぼくはここのヨーグルトが好きで毎日飲んでいました。

あと、やはり他の国の生徒たちとの出会い。これはとても魅力的です。

オーストラリアやカナダに留学する人たちも皆一様に同じようなことを口にすると思いますが(ちなみに僕も学生時代にカナダに半年間だけ行ってました)、キューバではとにかく世界中から集まってきます。

今数えてみましたが、ざっと30カ国の人たちと出会いましたね。ジャマイカとかトリニダード・トバゴとかスロベニア、アンゴラの人たちとはふつうに生活してたらあんまり知り合う機会ないですよね。

そんな人たちとスペイン語を使ったり英語を使ってコミュニケーションをとるのってハンパなく面白いです。

サルサ教室に通った

後半の1ヶ月間でハマりにハマったサルサ(香辛料ではなくダンスのほうね)への道を開いてくれたのもまさしく友人たちでした。留学生が集うダンス教室がありましてね。紹介されてそこに1ヶ月みっちり通ってたんです。

人前でダンスするなんて今までのぼくだったら恥ずかしいと考えていたと思います。キューバの開放的な雰囲気がそうさせたのか、「踊ってみよう!」とすんなりと決意しました。

ハバナ大学・スペイン語コースの生徒にすこぶる人気のこちらのサルサ教室。Casa del Tango(カサ・デ・ル・タンゴ)。ハバナ旧市街とセントロ・ハバナの境目に位置しています。

とにかく明るすぎる先生たちにマンツーマンでレッスンを受けることができるので、とても良い環境でした。ぼくはここで踊ることの楽しさを覚えました。

今ではサルサやバチャータがない日常にとても物足りなさを感じています。

*こちらのダンス教室については後日、別記事にてまとめます。

キューバ人のスペイン語は超難しい

あと忘れてましたが、スペイン語に関しては大体どの国にも独特の訛りみたいなものがあって、キューバ人のスペイン語は一般的にかなり聞き取りづらいと言われています。

説明するのが難しいですが、「ふつうの会話をしているのに叫んでいるように聞こえる」って感じですかね。たぶんスペイン語が全く分からない人がキューバに来たらキューバ人はいつも怒鳴っていると勘違いすると思います。それくらい声がデカいです。

声がデカいだけなら良いのですが、それプラスでダミ声のような人が多いです。だから馴れるまでは苦労するかと。

ただ、逆に考えればキューバのスペイン語を理解することができればどのスペイン語でもある程度理解できるということなんですよね。こんな逆転の発想をすればやっぱりキューバおすすめって思いません?

ちなみにキューバ同様に聞き取りづらいと言われているのがチリ人のスペイン語。メキシコ人の友人でさえチリ人のスペイン語はチリ語だって言うくらい独特のイントネーションがあります。

逆に聞き取りやすいのはコロンビア、スペインですかね。特にコロンビア人のスペイン語は本当に教科書通りって感じ。彼らは自分たちのスペイン語の発音にめちゃくちゃ誇り持ってますからね。

 


どうでしょうか。キューバという国に興味が湧いたでしょうか。

費用のことを考えたりでどの国にスペイン語を学びに行こうか迷っている人にとって、この記事が少しでも参考になれば良いなあと思います。

ただ、ぼくはおそらく結構な変わり者なのでこれだけキューバという国に陶酔していますが、一般的な日本人の方にとってあの国のスタイルが受け入れられるかは少し疑問だったりもします。

キューバ留学に向いている人はどんな人?

最後に、ぼくなりに考えてまとめてみました。自分の性格と照らし合わせた上で考えてみることをおすすめします。

とにかくキューバの文化や歴史などに興味関心を持っている

キューバに留学してくる人たちはとにかく大のキューバ好きが多いです。先進諸国にはない独特の雰囲気に魅了されて、このカリブ海の島国を訪れるのです。

サルサやバチャータなどのダンスが大好き

街中では音楽が鳴り響き、即興でダンスパーティーが始まることも多いキューバ。ダンス好きにとってはまさに楽園。ダンスのレベルがとにかく高い。

英語も話せる、もしくは英語も伸ばしたいと考えている

ヨーロッパから訪れる生徒がたくさんいます。なので、英語ができるとそれだけ仲良くなることもできるし、そもそも授業で分からないことがある時は英語での説明になることもあるので。

スペイン語だけでなくこんな環境なので英語も伸ばすことができるのがキューバ留学の良い点のひとつかもしれません。

写真好き、街歩きが好き

キューバの首都ハバナ。ふつうの道がとにかく絵になります。写真好きならば飽きることなくシャッターを切りまくることになるでしょう。

また、観光名所と呼ばれるところはそこまで多くないけど、ひたすら街歩きをするだけでもかなり楽しい。

日本人が少ない環境を求めている

語学を学ぶ上で良く話題に上がるのが、日本人比率はどのくらい?という点。これについては、ぼくが学んでいた3年前は、ほとんどいませんでした。

しかもぼく以外は現役の大学生で、社会人になってからわざわざキューバを訪れる人なんんてほとんどいないんだなあと感じたものです。

シャイではない

これは一番重要かもしれません!!

シャイな人はキューバ留学やめたほうがいいです。たぶん楽しめないのかなあと。

フレンドリーの極みのようなキューバ人に囲まれた生活になるので、誰とでも会話を楽しめたり、踊れなくても踊ってみたり、そういう人にはとても向いている国だと思います。

 

たかが2ヶ月暮らしただけのぼくの感じたこと、考えたことをまとめてみました。日本人にとってはレアすぎるキューバ留学なので、いろいろな方に読んでもらえるととても嬉しいです。

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8件のコメント

  1. こんにちは。面白く記事を読ませていただきました。今年度キューバへ留学したいと思っており、ますますキューバ熱が上がりました。ただ英語は高校生レベルですし、スペイン語は全然わからないのである程度は勉強して行った方がより楽しそうだなと思いましたがどうでしょうか?こんな質問をここでしてすみません。。

    1. コメントありがとうございます!キューバに興味があるなんて気が合いそうですね。ご質問の件、キューバへの留学というのはぼくのように語学を目的としたものでしょうか。

      語学を目的とした場合、よりキューバを楽しみたいというのであれば、たしかにある程度はスペイン語が理解できて話せる状態で行ったほうが良いと思います。実際ぼくはメキシコ、コロンビアで数ヶ月過ごしてから行ったので、キューバ人とコミュニケーションをとることもできてとても楽しく過ごせましたよ。

      ただ、勉強といっても日本で机の上でやっていてもほとんど効果はないと思うので、キューバに行く前にメキシコやグアテマラなどで過ごしてみるのも良いかもしれませんね。

      もし音楽やダンスなど専門的なことを学びに行くのであれば、スペイン語がわからなくてもすぐにキューバへ行ったほうがいいとは思いますが。

      あ、ちなみにキューバのハバナでスペイン語を学びたい場合、ハバナ大学以外にもいくつか学べるところがあるみたいですよ。

  2. 全体をとっても気持ちよく自然に読ませていただきましたよ。ニュートラルで自然なおごらない文章だからこそ。Matta虹というフェイスブックのコミュニティページに冒頭の書き出しの部分、ものすごく共感したのもあり、少しだけ、紹介させていただきました。その点、ご了承ください。このブログを読んで見えてきた、キューバ人の素のままの姿。4月9日から26日まで、アラセブの女二人、エクアドルの首都キトで出逢った、リディセというクバーナの友人の実家に訪ねるという形で、旅をします。ありがとう、自然なこの報告にこころから感謝します。わたしもまた、ハバナ大学に語学留学して、若い仲間と議論したいと願っています。毒学歴20年の私です、はい。
    米谷恵子 

    1. コメントありがとうございます!ご紹介もぜひぜひ。ぼくは約3ヶ月しか滞在しませんでしたが、キューバという国からは今まで訪れたどの国よりも影響を受けました。旅行羨ましいです!楽しんでください。ぼくが訪れた3年前とはまた変わったキューバが見れると思います。

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