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海外で働きたい大学生へ、商社よりも王将で働いてる人の方が海外就職できちゃう理由


僕は現在カナダのバンクーバーにてWebデベロッパー(細かく言うとフロントエンドデベロッパー)として働いている。世界20ヵ国くらいの国出身の同僚がいて、オフィスはペットフレンドリーなので常に犬が走り回っていたり、仕事中でも自由に卓球をしてリラックスできたり、お菓子飲み物全て無料で置いてあったり、スタートアップ文化がガッツリと根付いたような企業である。ちなみに日本人は僕一人なので当たり前のことだが英語でコミュニケーションを取って仕事をしている。

大学生でカナダのトロントに半年ほど語学留学してから10年弱。ようやく海外の理想的な環境で働けている今だからこそ、当時大学生だった自分に向けて言えることを書いてみようと思う。現在大学生で海外で働きたいと考えている人にも参考になることがあれば幸いです。

海外駐在が多い会社に絞って就職活動するのはおすすめしない

当時大学生だった僕は、就職活動を商社やメーカーに絞って行っていた。理由は単純で海外駐在の可能性が高いのがそれらの業界だったから。それ以上でも以下でもない。各企業の海外駐在の人数を調べて、海外駐在比率が高い企業をまとめたりもした。今になって思えば全く的外れな行動である(笑)

どんな仕事をしたいなんてことはこれっぽっちも考えていなかったわけだがクソみたいな大学生だなと。海外で働ければどんな仕事でも良いという考えだったわけで、もうお先真っ暗すぎる思考だ。

そもそも海外駐在のチャンスが多い会社に入ったところで駐在員として派遣される可能性は商社ですらそんなに高くはない。運よく駐在することになっても、国や地域、期間さえも自ら選択できない、しかも仕事内容すら選択できないことが多い。これは今の僕からすると全くもって魅力的ではない。

多分今大学生の人の中には、当時の僕みたいに海外で働ければ仕事内容は何でも良いと考えている人もいるだろう。悪いことは言わない、仕事内容は会社名の何倍も重要である。

海外で働くには専門スキルが何よりも大事

仕事内容が会社名よりも大事な理由として、海外ではまず「あなたは何の専門スキルがあって、どのように会社に貢献できるか」というところが重要になるからだ。

どんな企業で働いていたとしても専門的なスキルがないなら海外で働くチャンスはほぼゼロである。僕が今暮らしているカナダのバンクーバーの場合で言えば、IT人材は間違いなく最重要かつ需要もかなり高い。あとは保育士、ケアギバーも需要が高いというのは聞いたことがある。

このように仕事の需要と供給は国や地域によっても違うわけだけど、間違いなく言えることは日本でしか通用しないスキルをどれだけ磨いたところで海外で働けるチャンスは限りなく少ない。

例えば、日本で総務や人事として働いた人が英語圏で同じ職種で仕事をゲットするには、まずネイティブスピーカーに引けを取らないくらいの英語力が確実に必要になってくるわけで、もうこの時点でほとんどの日本人にはチャンスがないことが分かる。アメリカ人とカナダ人と日々仕事をしていて分かったが、ネイティブスピーカーとスムーズに仕事をするためには想像している以上に高い英語力が必要である。

僕自身、日本人から見れば英語話せるといった感じだろうが(TOEICは900点くらい)、ネイティブスピーカー数人に囲まれた時はただただ英語が下手な人に成り下がる。それくらい英語環境で仕事をするのは簡単なことではない。総務や人事やマーケティングなどの分野で働いている日本人はほとんど聞いたことがないことを考えれば、海外で働くためにはどれだけ専門スキル選びが重要になってくるかが分かるはず。

商社で働いた人よりもレストランで働いていた人の方が海外就職できちゃう

専門スキルが大事とここまで強く主張してきたが、ここで極端な例を挙げてみることにする。

三菱商事(何商社でも良いけどね)で6年勤務、人事と総務を3年ずつ経験した人と餃子の王将で料理人として6年間正社員として勤務した人がいたとする。で、この2人が海外就職を目指した場合、国や地域やビザにもよるけれど、同じ職種で仕事をゲットする可能性は間違いなく後者の方が高い。

基本的には料理人は立派なスキルなので多くの国でビザは下りやすいと言える。一方で人事と総務という職種は言語的なスキルがまず必要になるし、現地の人と争って仕事をゲットしなければならない。英語圏ならば英語ネイティブに負けないくらいの英語力が必要になる時点でふつうの非英語圏の人からするとかなりハードルは高いと言える。

これは極端な例かもしれないが、人事や総務だけでなく普通のオフィス系の職種で働いている日本人が極端に少ないことを考えれば、寿司屋やレストランで働ける可能性の方が高いことは明らか。

じゃあ、海外で働くにはどんな仕事をすれば良いのか?

必要とされる仕事は国や地域によっても異なるので一概にどの仕事ならば海外で働けると結論づけるのは難しいが、IT系、料理人、機械エンジニアなどは今後も需要はかなり高いのではと僕は考えてる。

医者、看護師、弁護士、パイロットなどはどの国でも最もビザの取りやすい職種だとは思うが、難易度は圧倒的に先に挙げた職種よりも上がるはずなので普通の人が挑戦するにはあまりにもハードルが高すぎる。医師免許や弁護士資格を海外で取得するのにどのくらいの期間と費用が必要なのかはよく分からないが、かなり難しいのは想像できる。

大学生は焦らずに世界で戦えるスキルをつけられる仕事に就けば良い

周りが内定をたくさんもらっているのに自分は一つも内定がないと悩む人も多いことだろう。就活を理由に自殺してしまう人がいるくらいだからマジで闇が深すぎる。周りと比べても意味はないといくら言ったところで人と比べてしまう人には全く響かないわけだ。

僕は昔から他人がイエスと言ったことに対してノーを探すような多少あまのじゃくな性格なので、「就活なんてクソでしょ」と常に考えていたわけだが、そんな僕でもただ海外で働きたいからという理由だけで、職種を全く絞らずに商社やメーカーをひたすら受けていた。

社会人との関わりがほとんどない大学生なのでしょうがないとはいえ、「海外で働く= 海外駐在」という図式しか頭になかったのは今になってはかなり浅はかだったと思う。

専門スキルさえあれば会社に頼らなくても海外駐在という形ではなく、海外の企業に自力で就職することは可能だし、より柔軟な生き方が可能になってくる。僕はIT系の仕事が真っ先に思い浮かぶわけだけど、世界で戦えるスキルというのはITスキルだけではないので、色々とググったり人に会うなどして情報収集して世界で戦えるスキルを身に付けていってもらえればと思う。

間違っても以前の僕のようも「海外で働きたいから商社かメーカー」なんていうクソみたいに浅はかな考えはしないように。自分への戒めとしても最後に記しておくことにする。


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