カナダのIT企業でエンジニアとして1年間働いて経験した9つのこと

LINEで送る
Pocket

タイトルを「アメリカの」とするか「カナダの」とするか、はたまた「スイスの」とするか20回くらい迷った。というのも、現在僕は「カナダの」バンクーバーにて「スイスの」企業に昨年買収された「アメリカの」スタートアップ企業で働いているからである。最終的にどこの国の会社かではなく、働いてる場所をタイトルとして含めることにした。

分かりやすくするためにあえて説明したら逆にややこしくなってしまったので(笑)、社名を明らかにしてもう一度説明しよう。

僕が働いてるIT企業について

僕は2019年2月にStreamlabsというスタートアップでフロントエンドデベロッパーとして採用されて、Streamlabsがその後Logitechに買収されたという流れである。なので僕が現在どの会社で働いているのかと問われればLogitechということになる。給料ももちろんLogitechから支払われている。

Streamlabsについては多くのライブストリーマーが利用しているStreamlabs OBSを主軸に、色々と事業を展開している。大企業のLogitechに買収されたとはいえ仕事内容は特に変わらないので、スタートアップ精神が根強い会社である。

Logitechについて言えば特に説明は必要ないかもしれないが、パソコンのマウスやキーボード、ヘッドホンなどの周辺機器で有名。この記事を読んでいる人たちの多くはLogitechの製品を日々使っていることだろう。

ちなみに日本ではLogitechは『ロジクール』という名称で事業を展開している。というのも日本には全く同じ名前の会社でしかも同じような業界にロジテックという会社が存在しているので、名前を変えたみたいだ。

Streamlabs買収後にLogitechのCEOがバンクーバーのオフィスを訪れた際、「日本ではうちの会社はロジクール」と持ちネタのように話してきたことを思い出した。

僕の経歴

いい感じすぎるIT企業で働いているのを見て僕のことをめちゃくちゃエリートだと勘違いしている人もいるかもしれないが、謙遜でも何でもなく日本で何年もエンジニアとして働いているあなたの方が間違いなく僕よりも素晴らしいエンジニアだと思う。

簡単な経歴としては、日本でフロントエンド的な仕事を1年半ほどした後で、カナダのカレッジで1年間学んで、その後Streamlabsに就職したといった感じだ。ちなみに大学でコンピューターサイエンスを学んだわけでもなければ、最初に就職したのはプログラミングなんて全く関係ない自動車関係の企業である。

僕がどのような流れでプログラミングを学び、海外就職を成し遂げることができたのか、そこらへんの全貌については内容が長くなりすぎるので詳しくは他の記事で取り上げようと思う。

ようやく本題に入ろう。実際に働いてみてどんな感じだったのか色々と書いていく。

オフィスを犬が走り回っている

早速のスタートアップカルチャーの洗礼はこれ。

日本の企業では考えられないことだが、僕の会社はペットフレンドリーなのでオフィスに犬を連れてきて良いことになっている。毎日犬と戯れながら仕事ができる環境は最高に癒されるのでペットフレンドリーな企業が増えれば、社員のストレス低下に繋がると割と真面目に思う。

ちなみに僕の会社はザ・アメリカのスタートアップなので、カナダの会社もしくはバンクーバーの会社がそういう会社だらけという訳ではない。ただ、バンクーバーはスタートアップが多いこともあって犬がオフィスにいるという話はよく聞くのでそこまでみんな驚くような話でもなかったりする。

オフィスの犬コレクション動画を貼っておこう。これ、僕のオフィスの日常である。

仕事中にも卓球で息抜きしてたりする

オフィスに卓球台が置いてあって、仕事中に10分、15分くらい息抜きで卓球しても何ら問題はない。僕はこのオフィスで働き始めてから卓球にまあまあハマっている。

コードを書くのが僕の仕事なので、仕事の息抜きはマジで大事。特にエラーでハマった時は頭を一度リフレッシュする意味でも体を軽く動かして脳を活性化させるのは理に叶っているのではと考えている。

ITスタートアップ企業には卓球台が置いてあることがかなりスタンダードな具体的な理由は不明だが、特に深く考えることなくやれるので息抜きとしてはとても良いからなのだろう。エンジニアこそ卓球やろう。

上下関係?何それ、美味しいの?

これはカナダのみならず日本以外の国で働いたことのある人ならばみんな感じることだと思うが、日本式の上下関係は一切ない。マジで一切ない。

CEOも直属の上司もファーストネームで呼び合うし、普通にハグもするし、チャットも気軽にする。上下関係がないことでチームの一体感が生まれるし、「あの上司嫌だな」と感じることも少なくなるだろう。

僕は初めて働いた日本の企業で、初日に「先輩社員全員の机の前まで行って全員に挨拶してないじゃないか!」と上司にキレられたことを覚えている。あいつはマジで頭おかしかった。それくらい軍隊式な上下関係が日本のサラリーマン社会では普通だったりする。

上限関係に関しては1ミリも良い点がないのですぐにでも日本の文化から排除すべき負の遺産だと確信している。みんなまずは上司に「whats up」と言ってみることから始めてみようか。

15ヵ国の国々の同僚と働くインターナショナルな職場環境

オフィスでは約15カ国の国々の同僚が働いている。国籍は、アメリカ、カナダ、ロシア、スペイン、台湾、タイ、キューバ、パキスタン、ベネズエラ、インド、ブラジル、フランス、イギリスなど。

かなりバラエティに飛んだ顔ぶれだ。改めて国籍を並べてみるとかなりインターナショナルな職場である。

外国人が多い職場なのでその分コミュニケーションも生まれている気がする。他の国への興味がある人が多い。常に異文化交流ができるので、カナダ人だらけの中に僕一人というよりも居心地は良いのではと感じる。

「外国人は全然働かない」という話を海外で働いている人から聞いたことがあるが、僕の職場では全くそんなことはなく超絶にゆるい雰囲気でありながらみんなしっかりと働いている。

いつクビを切られるか分からない環境なので、誰に言われるまでもなく常にパフォーマンスを発揮しないといけない。サボりまくっていたらすぐにクビになる。というか、実際に僕の会社も毎月のようにチームからメンバーが去るのが当たり前なので、オフィスの雰囲気のゆるさとは真逆で現状は全然ゆるくない。

リモートで働いても全然オッケー

カナダで働くようになってから『WFH』の意味を初めて知ったわけだけど(Work From Homeの略で、自宅で仕事するということ)、WFHする人もかなり多い。どこで働こうがしっかりとタスクさえ終わらせれば良いというのが会社のスタイル。

うちの会社は一応9時が始業時間ということになっているが、9時になって「WFH today」とチャットに書き込む人も当たり前にいる。それに対して責任感がないとかそういうことを言う人は皆無というか、従業員の権利なので全く何も思わないのが普通。

ただ僕は基本的にはオフィスに行って働いている。モニター2台使えるし、パソコンもハイスペックで高速だし、集中できる環境が整っているので自宅にいるよりも仕事の効率は間違いなく良い。

スタートアップ買収の瞬間に立ち会った

最初に説明したが2019年10月にStreamlabsはLogitechに買収された。スタートアップにとっては大企業に買収されるのがある意味ゴールのようなものである。InstagramもGitHubもPaypalも全て驚くべき価格で買収されている。

StreamlabsのLogitechによる買収についての記事はこちら↓

Streamlabs CEOのブログ記事はこちら→Logitech + Streamlabs = Awesome 🎮

自分が働いているスタートアップが買収されることはほとんどないと思うので、貴重な経験である。やはりスタートアップは夢があるということを身を以て感じることができたし、ITの力ってすげーとプログラミングを初めた頃に感じた子供のような感覚を思い出したりした。

仕事のスピード感がめちゃくちゃ早い

働いていて思うことだが、Project Managerから新たな指示が来てから僕がそれを形にして、その後世に出るまでのスピードが圧倒的に早い。これは北米のスタートアップだから特別そうだと言うわけではなさそうだが、とりあえずこのスピード感は最高だ。

仕事の流れはこんな感じ。

PMからの指示→僕が作業する(バックエンドやDevOpsやデザイナーなどといろいろ連携を取りながら)→GitHubでテスト→GitHubのmasterブランチにPRを出す→シニアエンジニアによるコードレビュー→デプロイ!

この流れが数時間で完了してその日のうちに何度も新機能を追加したりいろいろ修正したり本番サイトを更新することもある。

仕事に行くのが憂鬱と全く思わない

日曜日の夜に「あー、明日会社かー、嫌だなー。あー。」なんてことが全く起きない。それは、僕がめちゃくちゃ上昇志向が強くて仕事大好き人間だからといわけでは決してなくて、単純に同僚や上司との関係が超フラットだからなのだろう。

仕事のストレスのほとんどは対人関係から来ているらしいので、やはり働く内容以上に働き方のスタイルというのが本当に大切なんだなとカナダでフルタイムでサラリーマンをしてみて強く感じたことである。

金曜日はオフィスでビール飲んじゃう

1年間働いていてもはや当たり前になっていたので書くのを忘れそうだった。見出しの通り金曜日になると夕方の4時すぎくらいからビールやワインを飲みだす人がちらほら。というか金曜は4時くらいからそんなに働かないでみんなで交流するのがスタンダードな感じである。

ちなみに僕はビールがそこまで好きではないので、どちらかというとウォッカやテキーラ系のリキュールを飲むことが多い。

まとめ

まだまだ色々と伝えられることがある気がするのだがとりあえずは記事をアップしようと思う。「フルタイムでエンジニアとして海外で働く」を目標にしてから約3年くらいでここまで辿り着いたけど、英語がある程度話せて普通に仕事ができれば誰にでもチャンスはある。

僕は職歴も浅いし全くもって大したことがないエンジニアなので、日本の凄腕のエンジニアの方々ならかなり簡単に北米やヨーロッパでも活躍できちゃうはず。一番の問題はビザなので、それさえ何とかなれば誰にでも道は開かれていると言い切っておく。あとは英語もある程度必要だけど。

この記事をどんな人が読んでいるのか分からないけれど、カナダでの働き方やエンジニアの就職事情、その他もろもろ質問があればぜひぜひコメントに書いてもらえればと思う。

LINEで送る
Pocket

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください