ダンスなんか大嫌いだったぼくはキューバで踊ることの楽しさを知った

Pocket
LINEで送る

スポンサーリンク

小学生の時に嫌々ながら踊らされた創作ダンス。ぼくにとってダンスというものへの恥ずかしさや、ある種のかっこ悪さみたいなものは、おそらくあの頃のジメっとした記憶が原因なのだろう。

今の学校教育ではダンスが必修で、創作ダンスやコンテンポラリーダンス(?)などの中から選択して授業を必修で受けるようになったらしい。

とにかく、ぼくの心に薄っすらといやーな気持ちとして残っているあの踊ることへの感情を、未来の日本の少年少女たちには味わってほしくはないなあと思うばかりである。

中南米でラテンダンスに出会う

このようにダンスに対して負の感情を抱いていたぼくが、まさかカリブ海に浮かぶキューバにてダンスの虜になってしまうことになるとは。本当に人生は何が起こるか分からないものである。

キューバを訪れる以前に、メキシコ、コロンビアに少し滞在していたので、その時から友達とパーティーに行けば軽くサルサやバチャータを踊ってはいた。ただし、それは踊ることが楽しくてしょうがないというものではなく、ラテンの人々が集まってワイワイ始まると必然的に踊ることになるので、「baila baila!(踊れ踊れ!)」とはやし立てられてしょうがなくといったものだった。

ぼくはやはり生粋の日本人なので、「イエーイ!踊れ踊れ!」とノリノリでリクエストされた場合に、「いや、ぼく踊れないんで」なんていう空気の読めない対応を取ることはできない。

それにいざ踊ってみると、ラティーナたちはみんな優しくステップの踏み方を教えてくれるし、何より音楽を聴きながら身体を動かすのはいつだって素晴らしいものである。

そういうわけで、キューバに行く前からちょこっとサルサ、バチャータのリズムを取ることくらいはできたけど、本格的に踊れるようになったのはここキューバでのこと。

スポンサーリンク

キューバのこころ、踊ること

キューバについて一般的な日本人が知っていること想像できることといえば、『ゲバラ』だったり、『革命』だったり、『サルサ』くらいのものだと思われる。それはあながち間違いではないけど、ところどころ微妙に間違ってもいる。

あの有名なチェ・ゲバラはアルゼンチン人でキューバに住んでいた期間は正味5、6年くらいだし、今のキューバのクラブではサルサはそこまで人気ではなくてみんなレゲトンで腰をぶつけ合ってる。

そんなキューバだけどこの国は踊るということの魅力に気づかせてくれた。メキシコでもコロンビアでも時々踊ってはいたけれど、そこまでのめり込むほどではなかった。

それが、この国で過ごしたことで「踊ることってほんとに素晴らしいなあ。心が開放されるんだよな」と本気で感じるようになった。やはりキューバのcorazón(こころ、ハート)は特別である。少なくともぼくにとっては特別だった。

キューバに暮らしたくて学校に通うことに

ぼくがハバナ大学のスペイン語コースで2ヶ月学んでいたことは先日の記事に書いたけど、語学学校というものにはほとんど期待していない主義なので、この時スペイン語コースに通ったのは単純にキューバに暮らしてみたいと思ったからである。

日本人の場合、ツーリストカードで最大30日の滞在しか認められていないので、それ以上滞在したかったぼくにとって消去法で選んだ語学留学というものである。

スペイン語留学ならキューバでしょ!名門ハバナ大学に1ヶ月3万円で留学した

ただ、これは結果的にはとても有意義なものになった。というのも、キューバという国に興味がある人がほとんどいない日本とは違い、ここキューバにわざわざ来て数ヶ月も滞在する人というのはやはり変わり者の集まりなのだ。

そういうことで、様々な国の人たちと出会い語り合い笑い合い、とても最高な日々を過ごした。あれはまさに青春だったといえるだろう。(当時20代半ばのぼくの何度目かの青春時代になった)

ひょんなことからダンスを習い始めた

スペイン語コースで学んでいる人の中には、語学だけでなくダンスも学んでいるという人たちが結構多かった。ほとんど女子だったけど、彼女たちは口々に「あなたも絶対通ったほうがいいよ」と言っていた。

当初は「ふーん、やっぱりダンス好きな人も多いんだな」くらいにしか思っていなかった。しかし、結果的にぼくをそのダンス教室に向かわせのは同じクラスだった50歳くらいの中国人のおじさんであった。

そのおじさんはすでにキューバに20回ほど訪れていて、40代で仕事をドロップアウトしたくらいの大金持ちで、そんなおじさんが「君も絶対ダンス習ったほうがいいぞ!踊るのは楽しいぞ!」とはしゃいでいたのを見て、こんなおじさんがはしゃぐぐらいだからぼくも本気で人生の楽しさを味わうために踊るべきではないかと、そんな風に感じてしまったわけである。(キューバにいるとこんな風にシチュエーションに酔ってしまうことがよくある)

通ったダンス教室の名前は『CASA DEL TANGO(カサデラタンゴ)』

こちらのダンス教室については前回の記事に書いたので詳しいことは下記を見てもらえればと思う。

キューバで初心者に超おすすめのダンス教室を紹介、ぼくはここでダンスに目覚めた

ダンスは人生の豊かさにも繋がる

踊るために生まれてきたかのようなしなやな舞いを見せるダンスの先生にレッスンを受けて、「音を感じて!リズムを刻んで!」と何度も耳にタコができるくらい言われながらも、音楽に合わせて自分の身体を動かすことは開放感という感覚が何たるかを教えてくれた。

ぼくのダンスなんて一銭にもならないし、たった一人の人間さえも「Wow」と感じないレベルの代物である。でも、自分自身のこころに安堵感を与えてくれる。それは、間違いなく生きるという視点で捉えた場合とても重要なものになってくるはずである。

ダンス嫌い→ダンス楽しい→ダンスでリラックス→ダンスは人生の豊かさ

ダンスとぼくの関係性をめちゃくちゃ簡単に表すとこんな感じになるのかもしれない。ダンスで哲学すらも想起するようになったということは、やはりぼくのcorazón(こころ、ハート)は自分を開放することに飢えていたのだろう。

たぶん、この時マンツーマンでダンスレッスンをしてくれた彼女にとって、ぼくはたった1ヶ月レッスンを受けにきたアジア人としてかすかに記憶の片隅にあったりなかったりする程度だろう。けれど、踊ることは楽しいことなんだ、踊ることで笑顔が生まれるんだと教えてくれた彼女には心から感謝している。

日本に戻ってきてからはそこまで頻繁に踊ってはいないぼくだけど、「この人のpaso(ステップ)マジでお洒落だわ」とひとりごとをつぶやきながら、YouTubeで「salsa」や「bachata」と検索して出てきた動画を楽しんではいる。

最近のお気に入り動画を貼っておきます。

以前の自分の世界には「ダンス」なんて存在していなかった。全く、これっぽっちも。でも、今では無意識のうちに他の人のダンスを見て、「かっこいい!」とか「楽しそうだな!」といったように感情を刺激してくれている。

ダンスに出会えて本当に良かった。踊って笑って楽しむことは素晴らしいよ。

Pocket
LINEで送る

スポンサーリンク

2件のコメント

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です