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バンコクとバンクーバーどちらが暮らしやすいか比べてみた


タイのバンコクとカナダのバンクーバーというと、場所も気候も言語も何から何まで違ってるんだけど、意外にも共通してることもいくつかあったりする。

まずどちらの都市も住んでいる日本人の数がかなり多いということ。

  • バンコク:52,871人
  • バンクーバー:26,910人

参照はこちら→都市別在留邦人、ロスがトップの7万人: 永住者比率低いアジア | nippon.com

そして、バンコクもバンクーバーも日本人が多いということもあって、日本食レストランが豊富だし、無印良品、ユニクロ、ダイソーなどなど日本製品が簡単に手に入るところはかなり最強なのではないかと考えている。

僕はカナダのバンクーバーに2年ほど暮らしていて普通にサラリーマンをしているので、旅行者としての目線ではなくこの街で普通に暮らしている人の目線から考えることができる。

また、タイのバンコクについては暮らしたことはないけれど、10年前に2週間ほど、5年前に1ヶ月ほど、そして今回も1ヶ月ほど滞在しているので、この街での暮らし方が生活している人ほどではないにせよ徐々に掴めてきた気がしている。

というわけで、今回はバンコクとバンクーバーという日本人に人気の2つの都市について考察してみることにする。

日本食レストランの豊富さ

バンコクの場合

正直なところもはや比べるまでもなく質とバリエーションどれを取ってもバンコクに軍配が上がる。スクンビットエリアならどのショッピングモールに入っても日本食レストランが軒を連ねている。吉野家、すき家、大戸屋、やよい軒、丸亀製麺。

もはやこれ以上何を求めるのってくらいにバリエーション豊富である。タイ料理と比べれば多少高いけれど、日本と同じくらいかそれ以下の値段である。タイの物価レベルで考えれば、タイ料理に飽きて毎日日本食を食べてもそこまでの贅沢にはならないというのが実際のところ。素晴らしい。

バンクーバーの場合

たしかに他の海外の都市と比べれば日本食レストランはかなり多い方だとは思う。日本のチェーン店でいえば山頭火、横浜家系ラーメンなどがある。ただ、なんと言ってもバンクーバーがバンコクに比べて日本食のレベルに置いて全く歯が立たないなと感じる点がある。

それは、まず日本食と言えば寿司かラーメンという超外国人目線での日本食ばかりのところだ。肉じゃがが美味い店とか、生姜焼き定食や天ぷらが美味い店なんてのはほとんど存在しない。

加えて、寿司屋に入れば外国人が好むようなカリフォルニアロールやサーモンとアボカド主体のセットばかり。外国人にとっての寿司はもはやサーモンとアボカドだけで十分なのではと感じてしまうくらいに、彼らはサーモン、アボカドが好きだ。バンクーバーはBC州(ブリティッシュコロンビア)の都市なので、BCロールというクソみたいな寿司も存在する。

バンクーバーで日本食の位置付けが寿司、ラーメンのみという感覚が抜けきらない以上は日本人にとっては全くもって魅力的ではないのがバンクーバーの日本食事情だったりする。その点、大戸屋、やよい軒という最強の定食レストランが普通にあるバンコクはまさに日本食の観点で考えれば最強の海外の都市と言っても過言ではない。

住環境について

バンコクの場合

タイバーツが徐々に上がってきている今でも、普通にひとり暮らしができるだけでなく、スクンビットエリアの都心で1ベッドルームひとり暮らしが当たり前にできるのはマジで感動もの。

以前日本人の友人がバンコクで働いていた時に、彼の住むコンドミニアムに泊まらせてもらっていたことがあった。BTSトンロー駅から歩いて3分ほどの距離にある清潔すぎるコンドミニアムの高層階に住んでいた。ジム、プール付き、セキュリティ24時間常駐の日本ではとても住めないような物件である。

家賃はたしか日本円で8万くらいだったような気がする。タイ人の平均月給がこのくらいであることを考えれば、家賃に8万とか10万を費やすのはタイでは金持ちの部類に入るのだろう。

バンクーバーの場合

聞いたことがある人も多いと思うけど、バンクーバーの家賃はかなり高騰している。ダウンタウンでひとり暮らしをしようと思ったら、スタジオアパートメント(ベッドルームなしの個部屋)の場合、最低でも1,200ドル。1ベッドルームなら1,600ドルくらいはかかるだろう。

ちなみにダウンタウンから離れても家賃が急激に下がるといったこともなく、一人暮らしをするならば最低でも1,000ドルは必要だろう。僕の場合、ダウンタウンからカナダラインで15分のところに住んでいるが、家賃900ドル。スタジオアパートメントや1ベッドルームのアパートメントではなく、一軒家に3世帯が暮らしている。

といっても、それぞれにプライベートキッチン、プライベートバスルームが用意されていて、玄関も別ということもあって、顔を合わせることはほとんどない。留学生や外国人が異常に多いバンクーバーにはこういう物件がかなり多い。個人で不動産を契約する人が逆に稀だったりする。

バンクーバーではこのようにひとり暮らしするハードルがかなり高いので、給料がある程度ないとそもそもひとり暮らしができないというのが実際のところ。多分ほとんどの日本人はルームシェアが当たり前。バンコクならば、現地採用でもひとり暮らしができることを考えれば、住環境で考えてもバンコクの方がかなり良い条件になるのかなと思う。

日本人コミュニティについて

バンコクの場合

聞いたところによると、バンコクだと生まれ年ごとのコミュニティというか飲み会みたいなのが催されているらしい。1990年生まれの人が集う90年会といった具合に、同じ年代の人たちとの繋がりがかなりあるみたい。

駐在員にしても現地採用にしてもフリーランスで活動している人にしても、バンコクで暮らしている日本人は大体働いている社会人が大半なので、こういった感じで大人同士の繋がりができるのは、学生だらけのバンクーバーで暮らす僕からするとかなり羨ましかったりする。

バンクーバーの場合

バンクーバーは日本人が多いとはいえ、バンコクとは違ってとにかく大学生が多すぎる。僕のようなアラサーのメンズからすれば10歳以上も年下の子達とキャピキャピするのはどうも抵抗だらけである。

しかも、バンクーバーで暮らす日本人(学生ではなく社会人)の多くは女性で、そのほとんどが飲食店やカフェ、美容院などで働いているわけで、僕のように日本人が一人も働いていない企業でいわゆるオフィス仕事をしている日本人となると、ほぼ皆無だったりする。

それでも日本人の友人がたくさんいる人はいるのかもしれないけど、バンコクほど大きな日本人コミュニティはバンクーバーにはないはずなので、どちらがいいとは一概には言えないけれど、同じ社会人として海外で働いている日本人の繋がりはやっぱりちょっと羨ましさがある。

治安について

バンコクの場合

タイは民主主義の国とはいえ軍が政治に介入するようなことも多い。数年前には政治的な衝突で死傷者もかなりの数出たことも記憶に新しい。

ただ、政治的な混乱がある時期を除けばバンコクが他の海外の都市と比較した時に治安が悪い部類に入るかというとそんなことを全くないと言えるだろう。

世界でもトップの観光都市なので街には家族連れの観光客だらけだし、赤ちゃんや幼児を連れて普通に訪れることができるのがバンコクである。

バンクーバーの場合

バンクーバーもバンコクと同様に普通に暮らしている分にはそこまで治安が悪い印象は受けない都市だ。もちろんいろいろなデータが示すように日本と比較すれば治安は多少悪いのは事実だが、例えば南アフリカやメキシコ、ベネズエラなどのように治安が極端に悪いとされるところと比べれば、普通に暮らす分には基本的には問題ないだろう。

ただし一点注意が必要。カナダではマリファナが合法だったり、基本的にドラッグに関してはかなり緩い国である。それが良いかどうかは人それぞれだと言えるけど、「マリファナ最高!ドラッグは合法にすべき!」と声高々に叫ぶ人たちはとりあえずバンクーバーのWest Hastings × Main Streetを訪れてみれば良いと思う。

バイオハザードのキャラクターみたいな人たちが異常に溢れかえったそこはまさに修羅。日本のテレビ番組で放送されているキラキラ留学の街バンクーバーの姿はそこには全くない。しかも、キラキラ留学しに来た留学生のほとんどが通うことになる語学学校は、この修羅のエリアから大して離れていないというのが実状である。

僕はドラッグ全てに全く興味がないことを前置きした上で、このドラッグの最果てを見ることができるバンクーバーで暮らしていると、軽々しく「マリファナは合法化すべき!」なんて軽々しく言う人たちはマジでクソだなと思っちゃう。

誰もがマリファナくらいで止めておけば言い訳だけど、ハードドラッグに手を出して常習化した人たちが何百人もいるのがWest Hastings × Main Streetなのだ。たまにバスで通り過ぎるたびに焦燥感に襲われるのは何故だろうか。

バンクーバーはWest Hastings × Main Streetのような特定のエリアを訪れなければそこまでヤバい人だらけの街と言うわけではないけれど、普通に街中で奇声を発してるホームレスが山ほどいるのが現状で、しかもその数はおそらく年々増えてくるのではないかと考えられる。(バンクーバーはカナダでは一番温暖な気候なので、他の都市から移り住むホームレスが大量にいるということを聞いたことがある)

ドラッグ中毒のホームレスの人たちから直接危害を加えられるようなことはほぼないはずだが、まあ注意をしておく分には良いとは思う。留学でバンクーバーを訪れる人たちはそういうことを頭に入れて来るべき。

気候について

バンコクの場合

気候について言えば、バンコクとバンクーバーでは全く異なる。バンコクは基本的には1年中暑い。まさにホットすぎる都市である。暑さが嫌いな人からすれば最悪の街だが、暑さが好きで寒さが嫌いな人からすれば最高の街になる。

1年中Tシャツ短パンで過ごせるので、まず衣服にかかるお金がほとんど必要ないだろうし、厚着嫌いの僕からすると衣服に関してもミニマルに暮らせるのでそこはとても良い点である。

バンクーバーの場合

バンクーバーは冬から夏前にかけて1年の半分弱くらいはひたすら雨が降り続ける。それを皮肉って『レインクーバー』と呼ばれたりもする。バンクーバーに2年住んで分かったが、太陽を浴びずにひたするどんよりした雨模様の街にいると多少気持ちもどんよりすることが結構ある。

雨が多い分外出が減るので出費も減ってお金はかなり貯まるのは良いとして、人生というのはお金を貯めるためだけにあるわけではないので、僕の場合はいつも太陽がサンサンと輝く街で、朝外に出て「今日も最高!」と感じることができる街で暮らしたいというのが正直なところである。

というか、日本で暮らしていた時から感じていたが、僕は単純に冬という季節が嫌いすぎるのだ。厚着するのが嫌いだけど寒がりだし、そもそも冬だと気分が下がるし、テンションが下がるし、なんか冬になると人生損していると感じてしまうのが僕の性格というか気質なのだ。

給料について

バンコクの場合

海外で暮らす上で実に大切になるのがお金である。いや、海外ではなくて日本にいてもお金はマジで大切。資本主義の世の中でいかに豊かに自由に暮らせるかはもはやお金のあるなしで決まってしまうと言っても過言ではない。

バンコクで働く場合、いくつかの可能性が考えられる。

  • 駐在員として日本の企業からの指示でバンコクで働く
  • バンコクにて現地採用として働く
  • バンコクにて起業する
  • フリーランスでリモートで仕事をする

駐在員として日本の企業からの指示でバンコクで働く

駐在員として働く場合に限って言えば、ほとんどの場合十分すぎる給料をもらえることになるだろう。聞いた話によると、企業によっては家賃会社負担でジムプール付きのコンドミニアム暮らし、運転手付き、給料は日本とタイで支払われるので約2倍に。まさに余裕がありすぎる暮らしである。

ただ、駐在員という立場は会社からの指示で全てが決まるので、会社から「来週日本に戻ってこい!」と言われればバンコク生活とはその時点でおさらばなわけで、自由度は限りなくないに等しい。僕は学生の頃駐在して海外で働ける会社ばかり受けていたが、今になって思えば自分のスキルで好きな場所で暮らせる仕事を学生時代から選んでいれば良かったほんの少しだけ後悔することもある。

ただ、紆余曲折あって今はプログラミングを生業にして海外の企業でエンジニアとして働いているので、世界で戦えるスキルセットを身に付けることはできていると自負してはいる。

バンコクにて現地採用として働く

いろんな人の話を聞いたり、ネットでの情報を見たりしたところ、バンコクでの現地採用の給料は50,000〜100,000バーツ/月というのが相場みたいだ。記事を書いている現在で3.58円/バーツなので、給料は日本円で約18万〜35万/月になる。ほとんどの人は50,000〜70,000バーツ/月くらいの給料みたいである。

たまにタイは物価が安いから50,000バーツでも余裕ある生活ができるという意見も耳にするが、物価が安くて給料も安いわけなので、特段余裕のある生活ができるということにはならないと思う。

給料を考える上ではキャッシュフロー(手残り)がどれだけ残るかが一番重要なので、例えば50,000バーツのうち生活費に35,000バーツを使う場合、キャッシュフローは15,000バーツ。日本円にすれば約5万円ほど。

個人的には月々のキャッシュフローが5万円というのは少ないと感じるので、今のところバンコクに暮らす場合でも現地採用という働き方は選択肢にはない。

バンコクにて起業する

起業についての知識自体が全く乏しいので何とも言えないが、バンコクでは日本人向けのビジネスをするにしても今は競合だらけでかなり難しいというのが実際のところなのかなとは容易に想像がつく。

今のところそこまで考えが及ばない選択肢である。

フリーランスでリモートで仕事をする

僕がバンコクで働いて暮らすと考えると、これが一番すんなりと上手くいくのではないかと思う。

今バンクーバーで働いている企業でもエンジニアの半分はリモートで他の国で仕事をしている。ベルギー、ロシア、パキスタン、アメリカなどなどインターネットが繋がればどこで暮らしていても仕事ができる。これはプログラミングが現代の最強の仕事の一つであることの証明であろう。アイラブプログラミング。

予定では来年春ごろにはカナダ永住権を取得できるので、その後はこのリモートでの仕事の可能性を少し追求してみようという気持ちがかなり強い。

やってみて自分には合わないと感じたらまたカナダなり日本なりに戻って普通に働けば良いだけの話なので、全くもってリスクのない挑戦になる。挑戦というかただの生活スタイルの変化と僕は今のところ捉えているんだけどね。

バンクーバーの場合

僕の大まかな肩書きとしてはWebデベロッパーになる。その中でもフロントエンドデベロッパーというのが細かい職種になるわけだが、いわゆるエンジニアと考えてもらえれば良いと思う。というわけで、バンクーバーで働く日本人はほとんどがレストランやカフェで働いていると思われるわけだが、今回はWebデベロッパーという職種のみにフォーカスして給料面を考えたいと思う。(レストランやカフェの給料はググれば日本語でいくらでも情報があるので、ググってください)

『average web developer salary vancouver』とでもググればいくらでも情報が出てくる。大まかな平均年収で言えば約63K。カナダドルが弱すぎる今だと日本円にすると約520万円程にしかならない。

参照:Web Developer salary – Average salary

隣接するアメリカでプログラミングで食っていく方が同じスキルレベル、同じ職種だとしてもおそらく1.5倍くらいはカナダよりも給料が高いはずなので、プログラミングに自信があってコンピューターサイエンスのマスターを持っていて、就労ビザも何とかゲットしてとにかく金を稼ぎたいんだという超プログラミング強者の人は、カナダよりもアメリカを強くお勧めする。

ただ、この63Kという数字はあくまで平均なので、スキルを磨けば90Kくらいまではカナダでエンジニアならばすんなり行くのではというのが僕の考察である。事実、経験豊富な同僚は90Kかそれ以上の給料を稼いでいると思われる。

英語の通じやすさ

バンコクの場合

全くもって個人的な感想になるわけだけど、サイアム駅やアソーク駅のショッピングモールにいるようなタイ人は英語もある程度伝わることが多い。

ただ、しっかりとストレスなく会話ができるレベルの英語力を兼ね備えているタイ人の割合でいえば1割もいないといったところ。おそらく一般人の英語力でいえば日本とタイはそこまで大差がないレベルである。

そう考えるとタイ語が話せない時点でタイ人の9割以上の人とはほとんど会話らしい会話ができないと考えて問題ないだろう。

ただ、バンクーバーと比べれば日本語が話せる人の割合はバンコクのほうが圧倒的に多いので、英語だけでなく日本語でコミュニケーションをとることができるタイ人と出会うこともたまにはあるかもしれない。

いずれにせよ長くバンコクで暮らすならば少しはタイ語が話せたほうがコミュニケーションが取れる人の数も増えるし、単純に楽しい暮らしになるだろうとは思ったりする。

バンクーバーの場合

カナダは当たり前に英語圏の国なので当たり前に英語を使って暮らすことになる。バンクーバーの場合は人口の50%が外国人という超絶インターナショナルな環境なので、いろんな訛りのある英語が飛び交うことになる。

ぼくは職場でインド訛り、ロシア訛り、スペイン語訛りなど、いろんな訛りの英語を日々聞いているけど、かなり慣れてきた。訛りは慣れなんだなと身をもって感じている。

ちなみにカナダ生まれの人の英語はおそらく世界で一番聞き取りやすいのではというくらいに綺麗な英語だったりする。

日本へのアクセス

バンコクの場合

時間にすると6時間ほどのフライト。時期によって変わってくるが費用はざっと往復3〜7万円でくらいである。かなりリーズナブルに日本に一時帰国できることを考えれば、同じアジアだしいざと言う時のことを考えるととても良い。

バンクーバーの場合

一方でバンクーバーの場合は11時間ほどのフライト。費用は往復8〜15万円くらい。実に時間にしてもチケット費用にしても2倍になる。バンコクと比較するとチケットの費用を考えても一時帰国するのは少し慎重に考える必要があることを考えると、やはりバンコクは日本へのアクセスの面で考えてもバンクーバーよりも良い条件になっている。


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